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カリフォルニアオリーブの
歴史History

古き良きアメリカを思い起こさせる昔ながらのカリフォルニア産オリーブ。まろやかな味わいは昔も今も変わらず親しまれています。

学術的にはOlea oleasterと呼ばれる野性のオリーブはかつて地中海、東南アジア、アフリカなどの広い地域に自生していました。枝が不規則に伸びるその様は、決して見栄えが良いとは言えず、現在のオリーブの木とは似ても似つかぬものでした。
今日見られる美しいオリーブは、およそ5,000年前にクレタ島やシリアで栽培されたのが始まりだと言われています。

家族の樹

オリーブ使節団

その後、現在のスペイン、チュニジア、モロッコなど地中海沿岸の地域に広がり、以降数千年に渡り、各地の郷土料理の欠かせない一部として活かされてきました。スペインの人々はオリーブの国際的価値にいち早く気付き、16世紀半ばには最初の挿し木をペルーへと持ち込みました。そこから宣教使節団の活動に合わせ南米を北上しメキシコに運ばれ、ついには1769年にサンディエゴの使節団によって挿し木が植えられ、カリフォルニアの暖かい日差しや涼しい夜によく馴染み、定着することとなりました。

カリフォルニアの夢

オリーブ栽培に最適な気候に恵まれたカリフォルニアでは、19世紀のオリーブオイルの需要の高まりを受け、多くのオリーブ農園が造られました。しかし、市場にオリーブオイルがあふれるようになると、価格は下落。オリーブ栽培に人生を懸けた農民たちは、大量に生産されたオリーブの新しい用途を見つけなければなりませんでした。
そんな中の一人がフレダ・エーマンという女性でした。彼女は息子のエドウィンとともに、自宅の裏庭の樽で試行錯誤を重ね、ついにはカリフォルニアライプ(完熟)オリーブの製法を完成させるに至りました。

カリフォルニアの夢 カリフォルニアの夢 カリフォルニアの夢

アメリカと言えばカリフォルニアライプオリーブ

カリフォルニアライプオリーブは今や裏庭で作られることはないのかも知れませんが、その工程はフレダが作り上げた当時のものと全く同じです。昔も今も変わらないこの製法こそが、カリフォルニアオリーブの味を明確に「アメリカの味」にします。マイルドな味わいで、どんな料理とも相性が良いカリフォルニアオリーブは、アメリカ料理から様々な民族料理にまで幅広く使われています。

アメリカと言えばカリフォルニアライプオリーブ
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